ニンテンドーDSの後継機、3DSに格闘ゲームの雄「スパⅣ」が
ロンチタイトルとして登場
過去、「ストⅡ」が成功例として有名だったように、
アーケードゲームからコンシュマーへ移植して裾野層を開拓。
そしてまたアーケードへのユーザーの再循環を目指す。
・・・ というwinwinなモデルが成立していたのは過去のこと
カプコンの小野Pもそこは認識していたらしく、
「一番は間口を狭くしていたことなんです。
玄関に自らの手で無意識に鍵を掛けてしまっていたんです」
「『ストリートファイターIV』をつくるときは、
羽生名人しかできないことはやめましょうと言いました。」
と『社長が訊く』 でコメントしてるところから、今回の3Dエディションを含む
スパⅣへのスタッフの取り組み姿勢が透けて見える。
で、前置きはこれくらいにしてプレイ雑感を・・・
今作というか、3DSの最大の特徴である裸眼3Dはソフトによって差があるのは事実。
その中でも本作は、自分が試遊したほかの3Dソフト(犬猫、 レイトン、リッジ、)
と比較しても、被写界深度を多数用意し活用してるように見えた。
(リュウが構えた手前の腕、胴体、奥の腕、背景、 更に遠景の背景etc)
そのおかげで特に緑や水が豊かなステージだと、
水草や岩などが庭園のように整えられた水槽を見てる気分。
その中で小人が戦っているのを眺めながら、ガチャガチャと素人プ レイするのは
正直申し訳ないくらいw
ハード的な感触としては、3DSの十字キーやボタンは非アケコンの
家庭機では及第点といったところ。
SFCのストⅡで指が擦り切れるくらい昇竜拳を練習してたころの
経験があれば抵抗は少ないかも。
画像面はfpsも申し分なし。ド派手に(浮き出る)エフェクトや、掛け声や打撃音など豪華なサウンド関係は健在。
しばらく経って背面からのバッテリーの熱を感じるくらいしか
「ああ携帯機なんだな」と感じるネガしか無い再現性。
システム面ではストⅡから復帰した懐古に言わせれば、
キャラが32人というボリュームでもうお腹いっぱい。
ベガ以外にもサイコや魔法的な超絶パワーを使ったキャラが増えて いたりと、
この20年間で広がった世界観が味わえて◎
インターネット対戦もラグが殆ど無く、
続々と現れる挑戦者にボコボコにされるのもご愛嬌w
その他、ガチャガチャやフィギュア対戦など、 すれ違い通信を中心とした機能は
ユーザーが増えれば今後も楽しめると思われる。
もっとも長所の大半はハード性能や仕様のおかげなのかもしれない けど、
ここまで性能を生かした仕様を4800円で、 しかもロンチに出したカプコンは
勉強してますなーというべきか腹黒いというかw
・・・とまぁ、3Dがメインかと思いきやあくまでそれは手段の一つで
全てはユーザーの快適性を向上させつつ、携帯機でスポイルさせるのは最小限に。
そして、間口を広げてストⅡブーム の再現を狙ってるのは大成功だと思う。
(元のスパⅣがバランスに優れているのは大前提として)
願わくば、 3DSからアーケードに人口が再循環するという素敵な循環と、
今後続くカプコンのバイオやロックマンDASHシリーズもそのような意欲作で あればいいなぁと
そんな期待を抱かせられつつ、簡単なファーストレビューを〆。